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[Hike VC News]CESレビュー/ボイスプラットホーム今年5000万台越え予想/フィンテック+AIスタートアップ資金調達相次ぐ

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[Hike VC News]CESレビュー/ボイスプラットホーム今年5000万台越え予想/フィンテック+AIスタートアップ資金調達相次ぐ

Hike Ventures News Letterのバックナンバーです。
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Hike Ventures News Letter Vol.12 (1/15)

お世話になります。Hike Ventures（ハイクベンチャーズ）安田でございます。今日もAI関連のトピックをお届けします！

年始早々始まったCES。Amazon vs. Googleのボイスプラットホーム、そしてモビリティサービスがAI関連では主要テーマとなりました。ボイスプラットホームに関しては、AIによって認識率が向上してきていることに加えて、ボイスプラットホームが常時接続状態になっていることがユーザの利便性を飛躍的に向上させているのではないかと思います。そして、AmazonのSDKなどの登場により、様々なデバイスにボイスコントロール機能を加えることができるようになりました。CESでもトイレ、ARサングラス、パソコンなど、AlexaやGoogle Assistantに対応した新商品が発表されました。

モビリティでは、トヨタのe-Paletteが個人的にはインパクトのあるニュースでした。2016年からトヨタが推し進めているMSPF(Mobility Services Platform)構想が、より具体的になり、e-Palette Allianceと、e-Palette Concept Vehicleのプロトタイプがお披露目されました。初期のアライアンスパートナーには、Amazon, DiDi, Pizza Hut,Uberが参加。トヨタは、プラットホームを提供し、その上のサービスはサービスプロバイダーに提供してもらうという姿勢を明確に打ち出しています（日系企業が一社も入っていないのが不思議ですが）。また、トヨタのプレスリリースによるとe-PaletteのOpen Vihcle Control Interfaceによるサードパーティが独自の自動運転テクノロジーをトヨタの車体へインストールすることも可能にしていくとのこと。トヨタは、2020年の東京オリンピックで、e-Paletteを走らる予定で、Pizaa Hutも同時期にe-Paletteでピザを配達したいようです。今後トヨタのプラットホーム・エコシステムがどのように構築されていくのか注目です。

【Hike Venturesからのお知らせ】

サプライチェーン＋AI グローバルスタートアップレポート 2018年版：12月末に発売を開始しました！
サンプル提供も可能ですので、サンプルデータ希望の方はお問わせください。

【トピック】

自動車 / モビリティ

GMが完全自動運転者を来年から出荷開始か？
同社は現在ハンドルもペダルもない自動運転車の量産を開始すべく現在米国運用省に許可を請願中。自動運転の量産はGMが先行する可能性。

Aurora Innovationがフォルクスワーゲン、現代自動車との提携
2021年にAuroraのテクノロジーを搭載した車の商用化を目指す。Auroraは、Waymoの前身のGoogle自動運転開発部隊のCTOだったChris Urmsonが立ち上げたスタートアップ。

Intelが中国の自動車メーカーSAICとの提携を発表
両社は、Level 3,4,5自動運転車の開発を行う。また、マップ会社のNavInfoとも提携することによって、地図データの取得に対する外資規制にも対応。

Nvidiaは次世代システム・オン・チップXavierは発表。
同チップは、Drive IX, Drive ARというソフトウェアプラットホームも搭載しLevel 5自動運転をサポート。また、フォルクスワーゲン、Baidu, Uber等が、Nvidiaのテクノロジーを使うことを表明。

Velodyneが一台4000ドルのLiDARを発表
従来の価格の半額。Apple, ZooxがVelodyneのテクノロジーを利用している。

ルノー、日産、三菱自動車が$1Bの投資
3社は、今後5年間でEV, 自動運転、コネクティビティ、AI分野で$1Bを投資していくことを発表。

フォードとポストメイトが自動運転社による配達で提携
今年の3月までにはテストが開始される予定だが詳細は不明。

ボイスコントロール

スマートスピーカー2018年には5000万台出荷か
調査会社Canalysによる予測。引き続き米国が最も大きな市場で3800万台出荷の予想。今後は、各社によるプラットホームのマネタイズの動きが加速。

 
 


各社がボイスコントロールデバイスを発表

  • Baidu: Amazon Echo Showに似ているLittle Fish VSI Smart Speakerや、LEDランプ付きのタイプなど3種類を発表。同社のDuerプラットホームに対応している。
  • Microsoftは、Cortana対応のスマート温度計GLAS(319ドル）を発表。タッチスクリーンを備えており、温度設定、天気予報、室内・室外の空気クオリティ、ユーザの生活ルーチンにあった空調設定などの機能を備える。
     
  • FacebookもEcho ShowみたいなデバイスPortalをローンチか？ 同社が今年の5月に正式に発表される予定のデバイス名はPortal。スピーカーやコミュニケーションに利用でき、今後のFacebookのハードウェア戦略の第一弾となる予定。

 

ロボット

イギリスのオンラインスーパーマーケットOcadoが倉庫内で人をアシストするロボットのプロトタイプを公開
ロボットの名前は、ARMAR-6。Ocado社の倉庫は驚くほど自動化が進んでいるが、ARMAR-6は、倉庫内の機械のメンテナンスをする従業員のサポートを行う。

 
 

【調達ニュース】

フィンテック

  • Wealthfront (Redwood City, CA) Series E $75M
    個人向けファイナンシャルプランニング/アドバイスとユーザのニーズに応じた資産の自動運用を提供。現在預り資産は$9B。ユーザの3/4は45歳以下。
    Tiger Global Management, Benchmark Capital, Greylock Partners, Index Ventures, Ribbit Capital, Social Capital, Spark Capital Growthから調達。
     

  • MoneyLion (New York, NY) Series B $42M
    ユーザの銀行口座やクレジットカード口座とリンクしてデータを取得し、ローンやる金融商品をお勧めする。現在100万以上の銀行口座とリンクしており、累積で15兆円分のトラクザクションのデータを解析してきた。個人向けのローンは累積で25万件。
    Edison Partners, FinTech Collective, Grupo SURA, Greenspring Associates等から調達。
     

  • Ladder (Palo Alto, CA) Series B $30M
    オンラインで買える生命保険を提供。性別、年齢、身長、体重、郵便番号を入力すると即座に見積もりが提示される。
    RRE Ventures, Thomvest Ventures, Canaan Partners, Lightspeed Venture Partners, Nyca Partnersから調達。
     

  • Acorns (Irvine, CA) ステージ・金額不明
    コンシューマー向けの少額投資アプリ。支払い時に発生した端数など少額を貯めていき、貯まったお金を自動運用。My Finance機能では、機械学習でユーザの支出パターンを分析。お金を使い過ぎているカテゴリを指摘する等、ユーザの貯蓄ゴールに向けて節約の支援を行う。
    The Rise Fundから調達。
     

  • Patel (New York, NY) Series A $13M
    クレジットカード会社。クレジットスコア（信用情報）がないユーザでも銀行口座内の出入金を分析することによってクレジットカードの発行の可否を判断。支出の管理やカードローンを負うことないようにユーザをサポートする。
    Third Prime, RiverPark, The Social Entrepreneurs’ Fund, Brooklyn Bridge, Afore, Rosecliff, Great Oaks, New Ground, Abstract, Ride, Story, The Gramercy Fundから調達。

ヘルスケア

  • Pager (New York, NY) ラウンド・金額不明
    ボットに対して24時間健康に関する相談ができる。ボットが、医者の診察が必要と判断した場合は、お医者さんとビデオチャットしたり訪問の予約ができる。
    Horizon Healthcare Services,LUX Capital, Goodwater Cpital, NEA, Vero Norteから調達。
     

  • Clara Analytics (Santa Clara, CA) Series A $11.5M調達。
    従業員が仕事中に怪我をした際のベストな病院をお勧めしたり、従業員からの報告処理を効率的に処理するワークフローを提供。
    OAK HC/FTから調達。
     

  • Adapsyn Bioscience (Hamilton, Canada) 
    自然界の生物に由来する薬の開発。Pfizerとのプロジェクトでは、Pfizerが持つ微生物のコレクションから未発見の薬に利用可能な物質を探す。
    Pfizer, Genesys Capitalから調達。

リテール

  • Rubikloud (Toronto, CA) Series B $37M
    POS, CRM, ERP, WEBなどリタール企業が持つ様々なデータを分析し、プロモーションや顧客のライフサイクルマネージメントに利用する。
    Intel Capital, Horizons Ventures, Access industries, iNovia Capitalから調達。

  • Asimov (Cambridge, MA) Seed $4.7M
    細胞内の遺伝子をプログラミング可能にするコンピュータ言語を開発中。
    Andreessen Horowitz, Data Collective, Pillar, AME Cloud Venturesから調達。

自動車/モビリティ

  • AImotive (Budapest, Hungary) Series C ＄38M
    フルスタックLevel5自動運転テクノロジーを開発。特徴は、カメラからの映像を視覚センサーの中心に据えているところ。SAIC, Volvo, Groupe PSAとパートナー。
    B Capital Group, Prime Ventures, Cisco, Samsung Catalyst, Robert Bosch Venture, Draper Associate, Inventure, Dday One等から調達。
     
  • Voyage (Santa Clara, CA) Series A $15M
    ロボットタクシー運営。San Joseのシニアコミュニティで実験を行っていたが、今年の後半には、Orlandoにある人口12万5000人、54,000戸のエリア（こちらもシニア比率が高いエリア）にて大規模な運用テストを行う予定。シニアは、完全自動運転に抵抗があるため、少数のVoyage株を住宅オーナーへ付与し、インセンティブを与える。同社は、オンライン学習プラットホームのUdacityからのスピンアウト。
    Khosla Ventures, Jaguar Land Roverから調達

Eコマース

  • Elliot (San Francisco, CA) Seed $3M
    クロスボーダーコマース支援ツール。既存のEコマースを同社のシステムへ接続すると、数分で世界中にある90のオンラン＆オフラインのマーケットプレイス（各国の主要マーケットプレイス：AliExpress, Amazon.com, ebay, Etsy, Flipkart, Rakuten, JD,snapdeal, TMall等）で販売が可能となる。価格自動設定、在庫の予測等を行ってくれる。さらに、各マーケットプレイスが要求する各国での証明書の発行などのサポートも行う。
    Bowery Capital, Susa Ventures, Acceleprise, Bam Ventures, Flexport, SV Angelから調達。

ロボティクス

  • Intuition Robotics (Ramat-Gan, Israel) Series A $22M
    シニア向けのコンパニオンロボットElliQを開発。シニアがアクティブでいられるようにアクティビティのおすすめをしたり、家族がリモートからチェックできたり、ネットのコンテンツに簡単にアクセスできるようにしたりする。インターフェースもシンプルで直感的な仕様。
    Samsung Next, Sparx Group, Glory Ventures, Toyota AI Ventures, iRobot, Bloomberg Betaから調達。

ドローン

  • SkySpecs (Ann Arbor, MI) Series B $8M
    風力発電の風車等のインフラ設備の自動調査。ドローンは調査したい設備の近くを飛行し、詳細な画像データを取得、データは自動解析されて結果がダッシュボードへ表示される。
    Statkraft Ventures, UL Ventures, Capital Midwest等から調達。

エンタープライズ

  • Stardog (Arlington, VA) Series A $9M
    企業内に分散して保存されているデータを統合し、ナレッジグラフデータベースを構築。作られたグラフデータベースに対して、テキスト検索や地理空間検索が可能。Apple, Cisco, ebay, Bosch, NOKIA, KPMG, NASA等々顧客多数。
    Tenfore Holdings, Grotech Ventures, Core Capital, Boulder Ventures等から調達。
     
  • Red Points (Barcelona, Spain) Series B $12B
    ネット上の偽物ブランド品、コンテンツの盗作を発見するテクノロジーと、発見した場合にサイト上から削除するための法的サービスを提供。発見した場合に削除が成功する確率は96%で、削除までにかかる時間は平均1.5日。5000以上のマーケットプレイス、ソーシャルメディア、アプリ、WEBサイトをスキャンしている。
    Northzone, Mangrove Capital Partners等から調達。
     
  • Collibra (Belgium) Series D $58M
    企業内にどのようなデータがあり、それらがどこに保存され、誰がアクセスできて、誰とシェアされているかを見える化する。ポリシーと実態の比較も行うことができ、データガバナンスに用いることができる。EMC, Verizon等が顧客。
    Iconiq, Battery Ventures, Index Ventures, Newion Investmentsから調達。
     
  • Unbabel (Lisbon, Spain) Series B $23M
    人＋AIの翻訳プラットホーム。Sales Force, Zendesk, FreshdeskとAPIで連携。翻訳に費やす時間とコストによって、AIのみか、AI+人で翻訳するかを使い分けることができる。5万人のバイリンガル翻訳者をグローバルでネットワークしている。Oculus, Buzzfeed, Pinterest, Under Armourなどが顧客。
    Scale Venture Partners, Microsoft Ventures, Salesforce Ventures, Samsung Next, Notion Capital, Caixa Capital, Funders Clubから調達。

iOT

  • Element Analytics (San Francisco, CA) Series A $19.5M
    機械から送られてくるデータを集約し、実際のオペレーションに合わせてデータの関係性を構築。同社のプロダクトはデータプラットホームで、実際の機会学習のモデルは、そのデータプラットホーム上に構築する必要がある。
    GE Ventures, Honeywell Ventures, ABB Technology Ventures, Mitsui & Co., Aster, Blue Bear Capital, Kleiner Perkinsから調達。

リーガル

  • Concord (San Francisco, CA) Series A $10M
    自然言語処理と機会学習をを利用して、契約書から重要な項目を抽出。コンプライアス、交渉に時間がかかる箇所の特定、コスト削減の余地の自動提案などの機能がある。
    CRV, Alven capitalから調達。

農業

  • Iron Ox (San Carlos, CA)  Seed $5M
    消費者に近いところに全自動農場を建設していく。
    Amplify Partners, Eniac Ventures, Comet Labs, Cherubic Ventures, Y Combinatorから調達。

セキュリテイ

  • Artificial Intelligence Security Co. (Beijing, China) ステージ不明 $15M
    AIベースの不正アクセス検知技術を開発。
    Tencentから調達。
     
  • Ulucu (Shanghai, China) Series C $12M
    コンピュータビジョンテクノロジーをセキュリティにも利用している。
    China Merchants Capital, Zhongchanng Data, Shanghai Milestone, Shanghai Momoyingから調達。

ディベロッパー

  • Bugsnag (San Francisco, CA) Series B $9M
    ソフトウェアのバグの自動抽出。バグが与えるインパクトの自動測定も行うので、ディベロッパーは重要なバグの修正に集中できる。現在20以上の言語に対応、クライアントサイド、サーバーサイド、モバイル、デスクトップアプリケーションに対応。airbnb, lyft, mailchimp, square, dockerなどユーザは4000社。
    GV, Benchmark, Matrix Partnersから調達。

【M&Aニュース】

  • TB BankがAIプラットホーム企業Layer 6を買収。