[Hike VC News] Alexa部隊の社員数は1万人！／自動運転時代の車保険／AIで寿命を伸ばす／キャンペーン＋コンピュータビジョン／資金調達35社
Hike Ventures (ハイクベンチャーズ) News Letterのバックナンバーです。
メール配信を希望の方は、フォームより登録お願いします。
Hike Ventures NEWSLETTER Vol.37 (2/1)
【トピックス】
リテール
ドミノピザがピザの写真を送ってポイントを集めるキャンペーンを実施
ドミノピザは、スーパーボウルのコマーシャルに合わせたキャンペーンで、ドミノピザ以外のどんなピザでもスマホで写真を撮影するとポイントが貯まるアプリの提供を開始する。撮影された写真は、コンピュータビジョンで解析され、本物のピザであることが確認される。６０ポイントを貯めると無料でミディアムサイズのピザがもらえる。
写真は、CISION PR Newswire ‘For the love of pizza: Domino’s to offer rewards points for any pizza - even competitors’ より
ボイスファースト
Alexaの仕事をしているAmazon社員は1万人
Alexa担当のVPが語ったところによるとAmazonにはAlexa，Echoの仕事に従事している社員がなんと1万人もいるとのこと。仕事の内容は、まちまちで機械学習、ナレッジベース構築、Alexaに人格を与える研究など多岐に渡る。現在、Alexaがビルトインされているデバイスは1億台以上。MITの研究チームが声で食事の履歴をつけられるアプリを開発
これまでも食事の履歴をつける様々なアプリがありましたが、このアプリ（coco）が便利なのはテキストチャットに加えて音声でも何を食べたかを入力できることです。 まずはアプリだけのようですが、スマートスピーカーにも対応すればさらに便利になりそうです。
ヘルスケア
100歳以上生きる人の子孫も長寿になる可能性が高いことから、長寿の人の遺伝子的な特徴をAIを使って解明し、特定の遺伝子が発現させるメカニズムを他の人でも再現できる薬を開発しようという試み。シリコンバレーのスタートアップ、BIOAGE LABSが取り組んでいる。
モビリティサービス・自動運転
Uberが自動運転自転車やスクーターを開発中か！？
サンフランシスコでのミートアップで、Uberの社員が語った情報によると、同社は充電ステーションやメンテナンス拠点、利用ユーザのところまで自動で走行する自転車やスクーターを開発しようとしているとのこと。電動スクーターシェアリングスタートアップのJumpは1利用あたりの売り上げの半分を充電のための人員に割いていることからするとスクーターが自分で充電ステーションまで行ってくれれればかなりコストを抑えることができる。ただ一方で、技術的もしくは本体のハードウェアコストを考えると実現性に懐疑的な声もある。Uberが公共交通機関も組み入れたマルチモーダルへ進出
まずは、デンバーで始める。ユーザは目的に着くために、Uberだけではなく公共交通機関も組み合わせた移動手段を選択することができる。今後は、Uberのアプリ上でも公共交通機関のチケットが買えるようになる予定。
イメージは、Udelv社ホームページより画像は、Uberのニュースルームより。
写真は、Stop & Shopのプレスリリースより
気になるニュース
Google BrainのリサーチャーがAIが出した結果に影響を与えた要素を説明する技術を開発中
システム名は、“Testing with Concept Activation Vectors” (TCAV)。AIが出した結論に対してどういった要素（コセプトと呼ぶ）が影響を与えたかを知ることができる。例えば、AIが写真を見てシマウマがいると判断した場合、縞の要素が判断にどれくらい影響したかを知ることができる。様々なモデルをプラグインして利用することが可能。イメージ、テキスト、データビジアライゼーションなどに有効。リサーチペーパーはこちら。Baidu, Alibaba, Tencentが中国のAIスタートアップの過半数に投資
三社は、中国の主要AI企業190社の53%に投資している。Baiduが48社と最も多く、Tencent 37社、Alibaba31社と続く。分野では、自動運転を含むTransportation、Home Appliances（家電）、Education（教育）などに集中している。また、基礎技術よりも、AIを使ったアプリケーションへの投資の割合が多い。これは、中国では人口の多さとデータが取得しやすい環境にあるためAIをコアにしたプロダクトが立ち上がりやすいということを示しているが、AI基礎研究に対する投資を怠っていてはサービスを次のレベルに向上させるのが将来的に困難になるのではないかという見方もある。
グラフは、MIT Technology Review ‘Three charts show how China’s AI industry is propped up by three companies'
イメージは、Forbes 'Microsoft Leads The AI Patent Race Going Into 2019'よりグラフは、MIT Technology Review ‘Three charts show how China’s AI industry is propped up by three companies'
【調達ニュース】
カメラファースト
Allvision (Pittsburgh, PA) Seed $3.2M
衛星写真や自動運転車などから送られてくる地理空間データを解析し情報を自動抽出する技術を開発。
Lavrock Ventures, The Robotics Hub, IDEA Fund Partners, Sands Capital Venturesから調達。
Eコマース
Bold Commerce (Winnipeg, Canada) Series A $16.5M
ShopifyやBig CommerceなどのEコマースプラットホームに対応した各種モジュールを提供。同社のBold Brainはユーザの過去の購買履歴に応じた商品レコメンデーション機能を提供。170カ国、8万以上のEコマース店舗で利用されている。Whitecap Venture Partners, Round13 Capitalから調達。
Darkstore (San Francisco, CA) Series A $7.5M
ロボットとAIを駆使したフルフィルメントセンター＋デリバリーサービスを提供。ユーザに近い場所にフルフィルメントセンターを構え最短一時間以内のデリバリーを可能とする。
PivotNorth, Cota Capital, Village Global, s356Fund, Firebolt Venturesから調達。
モビリティサービス・自動運転
Foretellix (Tel Aviv, Israel) Series A $14M
自動運転車の安全性を検証するシステムを開発。
83North, Jump Capital, Nextgear Venturesから調達。
ヘルスケア
Kaia Health (New York, NY) Series A $10M
腰痛に効くエクソサイズコーチングアプリ。スマホのカメラからフォームを分析して正しいフォームを指導する。
Balderton Capitalから調達。
写真はKaia Healthホームページより。
AIチップ
Aurora (Palo Alto, CA) Series B $500M
Waymoの元CTO Chris Urmsonが起業した自動運転テクノロジーの会社。VolkswagenやHyundaiのパートナー。バリュエーションは、$2B以上。Sequoia Capitalから調達。
保険
Clearcover (Chicago, IL) Series B $43M
オンラインでドライバーや車両に関する質問に答えるとユーザにとって適切かつ低価格の自動車保険を提案・販売してくれるオンライン自動車保険会社。Cox Enterprise, American Family Ventures, IA Capital Group, Lightbank, Hyde Park Angels, Silicon Valley Bankから調達。
Avinew (Westlake Village, CA) Seed 5M
Tesla AutopilotやGM Super Cruiseのような自動運転もしくはセミ自動運転車向けの保険。自動運転モード走行に対してインセンティブを付ける。
Crosscut Ventures, American Family Ventures, Draper Frontier, RPM Venturesから調達。
エンタープライズ
Innovation (Beijing, China) Series A $60M
企業向けにコンピュータビジョンや自然言語、機械学習のプロダクトを提供。
CICC Alpha, Sinovation Ventures, Chengwei Capitalから調達
Globally (Menlo Park, CA) Series D $100M
従来のRFPによる委託先のソーシングではなく、質問に答えていくことによってベストな委託先とのマッチングを行ってくれる。これにより、ソーシングにかかる時間と委託コストを下げつつ最適なパートナーを探すことができる。
Softbank Vision Fundから調達。HyperScience (New York, NY) Series B $30M
紙のフォームの読み取りプロダクト。手書き、コンピュータプリント両方に対応。読み取り前にフォームの定義を行うツールも提供。マニュアル作業の処理時間を75％削減することができる。
Stripes Group, Battery Ventures, Global Founders Fund, TD Ameritrade, QBE, FirstMark Capital, Felicis Venturesから調達。Alation (Redwood City, CA) Series C $50M
企業内に分散するデータベースをクロールし、データカタログを自動生成しデータを利用し易くする。またデータのアクセスログも解析して、どのデータがどのように利用されているかを理解し必要なデータを見つけるのをサポートする。ebay, GoDaddy, FOX, Munich RE等が顧客。
Sapphire Ventures, Salesforce Ventures, Costanoa Ventures, DCVC, Harmony Partners, Icon Venturesから調達。Big Squid (Salt Lake City, UT) Series A $9M
ビジネスインテリジェンスプラットホーム。機械学習によるデータの解析を自動化し、データに基づく予測をビジネスパーソンに提供する。
Lewis & Clark Ventures, Sliverton Partners, Signal Peak Ventures, Kickstart Seed Fundから調達。Electric (New York, NY) Series B $25M
社内のITサポートや新入社員のオンボーディングの自動化。現在IT業務の40%を自動化、今年中に80％まで高める予定。300社の顧客を持つ。
GGV, Bessemer Venture Partnersから調達。Fiddler Labs (Mountain View, CA) Seed $3M
説明可能なAIエンジン(Explainable AI Engine)を開発。
Lightspeed Venture Partners, Bloomberg Beta, Haystackから調達。7shifts (Saskatoon, Canada) Series A $10M
レストラン向けのシフト管理自動化。世界中で25万件のレストランで利用されている。
Napier Park Financial Partners, Relay Ventures, Teamworthy Venturesから調達。NumberAI (Oakland, CA) Series A $10.5M
SMBの固定電話用のチャットボット。40％の質問に自動で回答することができ、その後もユーザとのやりとりから回答を学習していく。
Costanoa Ventures, DFJ, Gradient Venturesから調達。Cinnamon AI (Tokyo, Japan) Series B $15M
非定型型帳票対応AI-OCR、レコメンドエンジン、チャットボットを提供。今回のラウンド後米国に進出。
SMBC Venture Capital, Mirai Creation Fund, Sumitomo Corporation, Nomura等から調達。
リーガルテック／レグテック
Disco (Austin, TX) Series E $83M
Eディスカバリープラットホーム。
Georgian Partners, LiveOak Venture Partners, Bessemer Venture Partners, Stephens Groupから調達。Theta Lake (San Mateo, CA) Seed $5M
企業のビデオカンファレンス、電話、マーケティング用のビデオにコンプライナス違反がないかをモニタリングするツールを提供。
NeoTribe Ventures, Firebolt Ventures, WestWave Capitalから調達。
農業
画像は、SeeTreeのホームページより。
コアAI
Clusterone (Seattle, WA) Seed $2M
企業が機械学習を実行する環境を提供。同社のプラットホームで学習させているモデルのHyperparameterのチューニングの自動化などのサービスも今後追加していく。
投資家不明。Spell (New York, NY) Series A $15M
機械学習と深層学習のプラットホームを提供。企業は自社でハードウェアやクラウドの設定をしなくてもSpellの環境でアルゴリズムを実行できる。またできあたったモデルのAPI化も自動で行う。
Eclipse Ventures, Two Sigma Venturesから調達。
マーケティング
Contentsquare (Paris, France) Series C $60M
ユーザがPC,モバイルサイト上でどのように行動しているかを可視化。自動でページのゾーン分けを行い、それぞれのゾーンがどれくらいコンバージョンや売り上げに貢献しているかなどを可視化できる。
Eurazeo, Canaan Partners, Highland Europe, H14から調達。
画像は、Contentsquareのホームページより。
Knotch (New York, NY) Series B $20M
コンテンツマーケティングを行う際のコンテンツの最適化や、ターゲットしたオーディエンスに届けるための配信先の提案などを行なってくれる。
NEAから調達。
ボイスファースト
Sherpa.ai (Bilbao, Spain) Series A $8.5M
ボイスOSを開発。特定の用途（車内、スマートホーム、スマートスピーカー）向けのAPI/SDKを用意している。ポルシェやSamsungが顧客。
Alma Mundi Ventures, Fairfax County Retired Educatorsから調達。
製造・サプライチェーン
Flexciton (London, UK) Seed $3.2M
生産ラインのデータを解析、デジタルツインを構築して様々なパターンを検証し、最適なオペレーションを提案する。
Backed VC, JOIN Capital, Entrepreneur Firstから調達。
IoT
写真は、Auguryのホームページより。
セキュリティ
Tessian (London, UK) Series B $40M
企業のEメールセキュリティプロダクトを提供。宛先間違い、フィッシング詐欺、コンプライアンス違反などを送受信の前に検知し企業を守る。
Sequoiaから調達。AnChain.ai (Mountain View, CA) Seed $2M
AIを使って暗号化されたアセットを守る。
AMINO Capital, Susquehanna Investment Group, CRCM, Brain Roboticsから調達。Featurespace (London, UK) Venture Round £25M
適応行動解析（Adaptive Behavioral Analytics)技術を使って詐欺行為を検知する。
Insight Venture Partners, MissionOG等から調達。Mimiro (New York, NY) Series B $30M
詐欺行為を検知するAIプラットホームを提供。45カ国に350顧客がいる。
Index Ventures, Balderton Capitalから調達。
不動産
GeoPhy (Delf, Netherlands) Series B $33M
商用不動産の査定を行う。
Index Ventures, Hearst Ventures, INKEF Capitalから調達。
データセンター
Carbon Relay (Boston, MA) Series A $6M
データセンターの電力の最適化を行い消費電力を最適化する。電力効率を5倍以上改善できる。
Foxconn Technology Group等から調達。
ディベロッパー
イメージは、Kiteのホームページより。