Amazon Key, Amazon EchoにみるユーザのAmazonへの信頼
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Amazon Echo
2014年11月、米国内のプライム会員へのEchoの販売が始まりました。当初は、Echoは、家の中の会話を常に聞いているのではないかというプライバシーの心配もありましたが、実際には、”Alexa(アレクサ)”などの起動ワードが呼ばれた後の内容しかクラウドに送っていません。それでも、言わば、ちっちゃなAmazonが家の中にいて、自分が呼ばれるのをじっと待っている状態です。Amazon Echo Showには、カメラまで付いてます。
今月に発表された、Amazon Keyでは、ユーザはついにAmazonが自宅の玄関の鍵を開けることを許します。実際には、Amazonが配達をお願いしている運送業車さんなので、ユーザはAmazonブランドと彼らが提供するテクノロジーに基づくセキュリティを信頼しているということになります。米国では、ユーザが留守の場合に家の前に荷物を置いていって紛失するケースがあとを絶たなのですが、報告をすればAmazonは再送してくれますので、ユーザには実害はないと聞きます。
また、今週のニュースでは、Amazonが米国12の州で薬の卸の免許を取得し、今後調剤薬局事業に乗り出すのではという憶測を呼んでいます。ユーザとしては、Amazonが処方箋販売をやってくれたら、必要な薬の在庫が切れてるとか、薬局で長い時間待たされることもなくなるという期待を今からすることができます。
1994年の創業以来、愚直に続けてきたユーザ利便性の追求。それで築き上げてきたブランドがあってこそ、Amazon EchoやAmazon Keyみたいなサービスもユーザに受け入れられているんではないかなと思います。